熱中症とは
高温多湿な環境に長くいることで、体の中の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調整がうまくいかなくなったりすることで起きる体の不調です。屋外だけでなく、風通しの悪い室内でも起こるので注意が必要です。
こんな症状があったら要注意
- めまい、立ちくらみ
- 吐き気、だるさ
- 筋肉のけいれん(こむら返り)
- 異常な汗 or 汗が出ない
- 意識がぼんやり、反応がにぶい
※一つでも当てはまったら、熱中症の可能性があります
熱中症を防ぐ5つのポイント
- こまめな水分補給
のどが渇く前に水を飲みましょう
大量に汗をかいたときは、塩分も一緒にとることが大切!
- 室内でも油断しない
エアコンや扇風機を適切に使い、室温を28℃以下に保ちましょう
- 外出時の工夫
日陰を歩く、帽子をかぶる、日傘を使うなどして、直射日光を避ける
- 服装を見直す
通気性のよい、吸汗速乾素材の服がおすすめ
黒などの熱を吸収しやすい色は避けましょう
- 体調のチェック
睡眠不足や疲れがたまっている日は、無理しないようにしましょう
高齢者・子どもは特に注意!
- 高齢者は暑さに気づきにくく、水分を取らないことが多く、エアコンを使わない人も多い
- 子どもは体温が上がりやすく、重症化しやすい
家族やまわりの人が気を配ってあげることが大切です
熱中症が疑われる時の対処方法
- 涼しい場所に移動
- 衣服をゆるめて体を冷やす(わきの下、首、足の付け根など)
- 意識があれば水分と塩分を補給
- 気分不良やだるさが続くときは病院を受診
- 意識がない・反応がにぶい場合はすぐに救急車(119)を!
まとめ
熱中症は、正しい知識と対策で予防することができます。暑すぎる夏を元気に乗り切るために、「暑いときは無理をしない」「こまめに水分をとる」ことを心がけましょう。
水分補給に向いているのは、経口補水液です。塩分を含んだスポーツドリンクもよいですが、糖分が多いので飲み過ぎには注意してください。緑茶やコーヒーなどカフェインの含まれた飲料には利尿作用があるため、熱中症予防には向いていません。お茶を飲むならノンカフェインの麦茶をお勧めします。
また、環境省が熱中症の予防を目的とした「暑さ指数」を発表しています。大分県では明日から熱中症の厳重警戒となる暑さ指数28を超える地域が増えてくるようです。外出を予定されている方、外で作業をされる方は、天気予報などで熱中症の情報をチェックして、適切な熱中症対策をお願いします。